« 2005年08月13日 | メイン | 2005年08月15日 »

2005年08月14日

遊歩道

このブログのタイトル…悩んだ末に『遊歩道』
スポ-ツクラブの仲間がみたら、おそらく、クラブの裏手にのびるマラソン練習用に使う(苦しむ?)1周6.7キロの起伏の多い遊歩道が思い起こされるのかなと思われますが。
二十歳の頃(20年前か…)よく聴いた、来生たかおさんのアルバム名から拝借させていただきました。

当時私は、都内にある専門学校に通っており、講義で前の席に座る女性がいました。小柄でかわいらしく、おしとやかで周囲の男性陣から常に話題の的となってました。
ある日、その女性から「簿記と珠算の資格がとりたいので教えていただけませんか?」と頼まれました。私は、簿記や珠算は双方3級ながら持っており、試験官などもしていたので。
こころよく引き受けさせて頂き、それからは学校の講義が終わると、近くの喫茶店で毎日コ-ヒ-1杯で5時間ほど勉強の日々でした。喫茶店のママさんも暖かく見守ってくれて感謝です。ひたむきに学ぶ姿にこちらも熱が入り、千葉の奥地に住む私は終電に間に合わず友人に千葉まで迎えに来てもらう事もしばしば(当時外房線の終電は千葉22:20発と早過!)
3ヶ月後の試験で、彼女は見事に簿記3級合格!
来生たかおさんのファンだった彼女から「お礼に」と頂いたのが『遊歩道』というアルバムをカセットテ-プにおとしたモノと手書きで書かれたそのアルバムの全歌詞。
聴いてみると、柔らかく、おだやかなメロディ-と胸に突き刺さるような歌詞。けれど、心が和むような…ノスタルジックというような…言葉ではうまくいい表せないような不思議な感じを受けました。

彼女が次に目指したのは、珠算の資格。やはり同様に喫茶店で毎日練習の日々でした。
こちらも見事1発合格!

そして、「お礼に」と今度は、彼女の自宅がある浅草の「ほおずき市」に誘われ、ほおずきを見て、リンゴ飴を食べて…今度はそこで「Ordinary」というアルバムのテ-プを手書き歌詞とともに頂きました。ほおずき市は、毎年梅雨時に行われ、さっきまでおとなしかった空が急に泣き出してきました。傘を1本買い、駅までの僅かな距離の道を色々な話をしながらゆっくり歩きました。最初で最後のデ-ト(?)だったのかな。

私が高校時代に部活の合宿で使った軽井沢のテニスコ-トの横に『遊歩道』という名のペンションがあり、「今度みんなで行ってみたいね」という話もありましたが、その後、クラスが変わり、お互い就職活動も忙しくなり、お会いする事もなくなりました。
これが恋だったのかどうかは、今でもわかりませんが、この2つのアルバムの曲を聴く度に、切ないような、なんともいえない感覚や若かりし当時のことが懐かしく思い出されます。

いつまでも、この頃のような、ヨコシマな気持ちなく色々な方々と接していければ。と願いを込めて。

来生たかおさんの『遊歩道』(’82)と『ordinary』’(’83)
色々な方に楽曲を提供されてらっしゃるのは有名ですね。
私としては、アルバム内に納められている曲の詩の方がストレ-トな感じがして好きですが。
カラオケボックスに行く機会があれば、必ず彼の曲はチェックしますが、なかなかアルバム内の曲にはお目にかかれないので残念。。。