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2006年07月25日

●青春のテニス物語【余談】

《ちょっと昔話ついでのオマケね》


高校卒業直後、テニス部の顧問の先生から「パチンコに行こう」とお誘いいただきました。
今思えば、ほんとは「飲みに行こう!」とおっしゃられたかったんでしょうけれど、やはり未成年なので、その辺りがお立場的にもギリギリだったのでしょうね。


待ち合わせ場所は、「夕方直接パチンコ屋さんで」ということでした。
店の場所は、千葉の繁華街、栄町。


私が店を探して、キョロキョロ歩いていると、通りを挟んだ反対側で、毛皮をまとった金髪のゴージャスな感じの女性が腰をフリフリしてこちらを見てるんですよね。その時点では「さすがは栄町だなぁ~」と単に思ってました。
けれど、私が歩き出すとその人も歩き出し、私が立ち止まるとその人も立ち止まる…
「つけられてる?」と感じた私は、さりげなくUターンしてみました。
すると、その人もやはりUターン…
明らかに「つけられてる」と確信した私は、通りの反対側のその人に「何か用ですかぁ~?」と声をかけてみました。
すると、その人は、ニコニコして右手を丸く作り、自分の口の前で前後運動させて見せるんですよね。。。
しかも、よく見るとその人、なんかガタイもいいのです。。。
それを見て即、身の危険を察知しましたが、私は唖然としてカタマってしまいました。次の瞬間、その人がスゴイ勢いで車の流れをも止め、こちらに向かって通りを渡り走り始めてきました。
当然私はハッと我に返り、大勢人のいる歩道を小走りに逃げ始めましたよ。
すると「逃げないでぇ~」と、ズ太い声で…
逃げながら「一体何の用ですか~。何も持ってないよ~」と私がワケのわからない事を言うと…
「¥タダでいいからぁ~~」と、またズ太い声で…
しかも、足が速いんだよね。ハイヒールを履いてるのに…
ハイヒールの音がすぐ近くまで聞こえてきて、恐々振り返り見ると、まだ距離はありましたが、ニコニコしながらも周りの歩行者を蹴散らしズンズンとこちらに向かってきて…化粧が濃いんだけど、ヒゲも濃く…「お、男じゃんか…」
そして「あ~追いついた♪」と真後ろで声がした瞬間、私はスイッチが入ったように振り向かず歩行者にぶつかりながら猛ダッシュっ!
走りながら探してた店を発見しましたが、私は一旦この店をスル~して、その女性(?)をまいてから入店する事にしました。目的地がバレると、絶対もう一度狙われると本能的にとっさに判断して。一旦、駅の駐在所前まで避難しました。


1時間ほど駅付近で時間を潰し、意を決して恐る恐る再度待ち合わせの店に行きました。
無事に入店すると、顧問の先生がくわえタバコで打ってらして、「お~随分遅かったじゃないか」と。
「オカマに追われて1時間逃げ回ってました…」と一部始終を説明すると…
「そうかぁ、ソッチにモテそうだもんなぁ。あはは~」などと。。。
とにかく帰りの事を考えても、パチンコどころではなく、勝ったのか負けたのかも覚えてません。


それがトラウマになっていて、栄町という町をそれ以来避けるようになりました。
それにしても、あの時もしその場で捕まっていたら、私は一体どうなっていたんでしょうね。
人間的にも。。。それからの人生的にも。。。

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