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2009年06月09日

●闘いを避けた私

先日からオブラートに包みながらお話ししていた前職場とのケリやモロモロ…
心配してくださっている方もいらっしゃるようですので、少しお話ししておきましょう。

事の起こりは…簡単にいいますと、上層部のミスで会社がある会社に乗っ取られ、突然「出て行け!」と一部役員を含む社員全員が事実上の解雇になったということ。

そして我々は、とりあえず慌てて新しい会社を立ち上げ、急場をしのいだという状態で現在に至っています。

この「解雇」という文字に前会社との争点があり、モメていました。(今もモメています)
黒字でしたので、我々の認識では「会社都合の一方的な解雇」と思っていましたが、会社側は「君達を正式に雇用した覚えは無い」と言い出し…要は、解雇ではなく、単に出て行ってもらい、ソレにあたっての社員への¥保証は一切無しということで、モメています。(そりゃモメるわな。。。)

弁護士や労働基準監督署、ハローワークなど様々な場所に相談をもちかけましたが、誰に聞いても要件を満たさず前会社の「不当解雇」は明白であるところ。

しかし、賃金の不払いなどにおいては、告発により「労働関係の警察」と呼ばれる監督署からの直接指導もありえる事ですが、不当解雇を立証するには、裁判しかありません。ここは全て裁判官の判断です。
監督署もハローワークもこの辺の判断となると、「かもしれない」とか突っ込んだことは言わなくなります。その表情から察していますが、やはり裁判官のキッパリとした判断しかないワケです。

聞いた話ですと、こういったケースの場合、「裁判官は労働者側の立場に強く立つケース(判例)が多い」ようです。
それも踏まえ、裁判官の前まで相手を引きずり出せさえすれば、様々な証拠(内容は言えませんが)から立証は容易で勝てるのは間違いないと確信はしています。
弁護士先生からも「勝てる」というお言葉をいただいてます。
弁護士先生は、勝てる(¥儲かる?)案件であればノッテきます。


ですが、裁判には膨大な資金が必要です。
世間一般ではここが大きな壁となり、結局、ど~にもできずに泣き寝入りしてしまう人が多いのだろうと思います。
様々な機関へ相談した際も…
「そんな事にはこだわらず、一刻も早く次の仕事を探した方がいいよ」なんて優しい(?)アドバイスもありました。
我々は無視しましたが、一般的にはたしかにそういった道が最善策なのかもしれません。


おそらく、前会社も我々が裁判まではたどり着かないだろうという計算があったのだろうと思います。
ですが、我々はヤル気満々です。
であれば、(裁判を)「やれやれ~やっちまえ~」と思うのですが…

なにより厄介なのは…
我々の業務は公共事業であり、裁判となると会社名などが世間一般に公表されてしまいます。
前会社が世間に晒されれば、前会社に仕事はこなくなり、必然的にツブれることになります。
ツブれてしまうと、裁判で勝ったとしても、取れる¥モノも取れなくなります。(我々は勝っても大赤字になります)
できれば、理由は違いますが、お互いに前会社はツブしたくないのです。
裁判もやればお互いが不利益となります。。。
ここが我々にとっては踏み切れない壁となっています。

自分達が今まで守ってきた会社…
傷をつけたくないという反面、どうにかするならば自分の手でという気持ちもありますが。


ですが、私個人は「このままでは何をしなくともあの会社は早々にツブれるだろう」と判断しています。
有能な(?)技術者達なしでは成り立ちませんし、会社のそのような変なウワサも既に業界内では流れ始めています。
現に前会社は、我々が去って以来、1つも仕事がとれていません。
それと、「不当解雇」というのは、自分が思っていたより重罪のようです。


そんな中、今日、私は仲間達と離れ、一人前社に赴き交渉し、個人的にこの問題に終止符を打ちました。
解決金は私の当初の請求額の1/3。
それで私個人(私だけネ)は妥協しました。
形式上は和解ですが、ほんと妥協です。
なんだかんだ、一人、闘いを避けたワケです。

何故、私は単独行動でそんな妥協をしたのか…?
そして、我々のとった策とは…?

それは、いずれまたの機会にでも。
(闘争中なので、いつになるかわかりませんが)