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2009年09月25日

●経営者という人種

よく出ていたスポーツクラブのエアロビクスのレッスンが今月で終わりとなります。
土曜の夜に行なわれていたこのレッスン…
単にエアロビクスのレッスンというモノではなく、会員同士の輪を広げるといいますか、コミュニケーションをとっていたレッスンでもありました。

残念ではありますが、仕方がありませんね。
私達会員はまた違った新しいレッスンや出会いを求めていけばいいワケです。

しかし、私が通うスポーツクラブは最近、全体的に黄昏感もあります。
周囲に新しいスポーツクラブやフィットネスクラブが多く出来たセイもあるのかと思いますが、なんか、クラブのスタッフが会員に目を向けていないような気がしています。

目を向けているのは、本社や親会社に対して。
そちらに多くの気を使っている感じがしています。

私が通うスポーツクラブは最近ある会社に買収されました。
株の86.9%をその会社が獲得し、子会社化となりました。
大株主ですね。

経営陣は、株主の利益が最優先です。
おそらく、子会社は吸い取られるだけ吸い取られていくのでしょう。
そうなると、子会社は働き損となり、自分(会社)を守るために、節約という考えも出てきます。もちろん、逃げ出す人もいるでしょうけれどね。ある意味正解なのかもしれませんが。
削るところは、スタッフの給料やランニングコストなど。
毎週月曜の定休日の復活もその一部かもしれませんね。
吸い取られながら頑張って生き延びていくって…切ないね。
鵜飼いの鵜のようです。
しかし、鵜にも魂はあります。

実は、私もこの春にそういう事態になりました。
春にある会社に私の会社の55%の株を買い取られ、経営権はその会社に。
経営体制の変更により、全員が突然の解雇となりました。
現在、その事についての調停中です。
で、我々は慌てて会社を立ち上げ、現在に至ってしのいでいます。

経営者というのは、会社を守ったり存続させる事が最優先という仕事。
なので、ちょっと話し合っても次元が違うんですよね。

「会社の経営のためには社員の首をきるのは当然」
「会社に金が無いので、賃金未払い分は1円も払えない」

これ、経営者の方なら「正解!」と言われる方もおられるでしょうね。

けど、労働者側は、そうはいきませんね。生活があります。

経営者は、会社を守るため。
労働者は、生活を守るため。

どちらが正解か?
話し合っても、どちらも「正論!」といって…次元が違います。


正解を出すには、裁判官の判断を仰ぐのが一番!と判断し、現在、労働審判の場で闘争中です。
審判の場では、やはり裁判官や審判員の方々は、前社役員のイイワケには呆れている様子です。
ま、この審判の話はまたいずれ(闘争中ですのでね)

経営者という人は、会社経営が仕事であるのです。
現場の細かいことを知るというのはあまり必要でもないでしょうし、経営者ってなるべく余計な情報を入れないようにしますね。
なので、話し合っても馬の耳に~です。

客からクレームがくれば、当事者をクビにしたり移動させたりして早々に事をおさめるなんてのは…普通の事なのかもしれませんね。
逆にクビをきれない人間は、経営者にはなれないということかもしれません。
現場でその板ばさみとなるスタッフも大変でしょうけれど。

個人に置き換えれば…このスポーツクラブも楽しかったけれど、今はつまらないので他のクラブへ行こう!
という事と同じ感覚なのかもしれません。

私?
うん、きっと経営者にはなれないでしょうね。

規模にもよりますが。

昔、自営業だった父親に「何故会社組織にしないのか?」と聞いた事があります。
父の同業者は次々と組織化していました。
その時、答えは返ってきませんでしたが、色々なモノが見える今なら…そのなかった答えも見えてきたような気がします。

大人って…やぁ~ね。